短縮授業や外出自粛で、子どもが家で過ごす時間が増えています。ハンドメイドの布マスクを見かける機会も増え、「自分もなにかつくってみたい!」と思っている子も多いはず。せっかく家で過ごす時間がある今、ミシンを使って親子で手芸をはじめてみるのはいかがでしょうか。
指先を使っての細かな作業は、子どもの集中力を高めるにも最適。自分の手でおしゃれなグッズを作ることができたら、自信にもつながりますね。友達にプレゼントしても喜ばれそう。
でも、「子どもには難しいのでは?」「針が危なくない?」など、気になる点が多くあります。子ども用のミシンといっても、
・縫わないミシン
・毛糸で縫うミシン
・機能を絞り、使いやすくしたミシン
...と様々。
そこで今回は、対象年齢別におすすめの子ども用ミシンをご紹介。目的に合ったベストな製品を選んでみては?
記事の最後に、手ぬぐいを使った簡単なポケット付き平面マスクの作り方も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
・対象年齢:6歳以上
・つくれるもの:布・紙を使ったマスコット、ポシェット、刺しゅう小物など
・子ども向け仕様:安全針ガード
・電源:単3アルカリ電池、ACアダプター(別売り)
好きな生地や紙を毛糸で縫える、ミシンメーカーがつくった毛糸ミシン。針穴への糸通しや、下糸は必要ありません。布だけでなく紙を縫ってオリジナル封筒をつくったり、毛糸刺しゅうをしたりすることも可能。針の部分には安全針ガードがあり、縫う際に子どもの指が針に触れることはありません。
子どものデザイン意欲をかき立てそうな、ミニバッグキットや毛糸を「ふわもこ」にできるマジカルキット、チュールなどがセット。市販の生地や毛糸が使えますが、厚い生地や固い生地を縫うことはできません。大人用の「毛糸ミシンHug」もあります。
・対象年齢:6歳以上
・つくれるもの:専用フェルトを使ったマスコット、フォトフレーム、ポーチなど
・子ども向け仕様:針部分に透明カバー
・電源:単3アルカリ電池(別売り)
針を通すことで、糸を使わずにフェルトを縫い合わせられる不思議なミシン。針部分には透明カバーがあるので安心です。フェルトやデコパーツ、型紙などがセットになっていて、すぐにマスコットやポーチをつくることができます。
専用の別売りセットには「すみっコぐらし」や「リラックマ」など人気キャラクターのグッズができるものも。アイデア次第でいろんな小物をつくることができますが、専用フェルト以外の布を縫うことはできません。
・対象年齢:7歳以上
・つくれるもの:布を使ったティッシュケース、マスクなど
・子ども向け仕様:針ガード
・電源:単3アルカリ電池(別売り)
クレーンゲームの景品にもあるおもちゃのミシンには、実際に縫えるタイプもあります。こちらも幅約20cmとかわいらしいサイズながら、ミシン糸と針で布を縫い合わせられるミシン。コントローラーと針ガードが付いています。
大きなものや厚い布はむずかしいですが、ティッシュカバーなどはつくることができます。「ミシンを使ってみたい!」という子ども用に。親のミシンの横に並べてもかわいいですね。
・対象年齢:特になし
・つくれるもの:布を使った小物から服までなんでも
・子ども向け仕様:特になし
・電源:ACアダプター(付属)
小学校の家庭科では、エプロンを縫ったりとミシンの使い方も本格的に。10歳以上であれば、大人用のミシンも選択肢に入ってきます。
こちらは子ども用ではなく、ソーイング入門用として初心者向けに使いやすく設計されたコンパクト電動ミシン。高機能タイプに比べ機能が限定されていますが、ジグザグぬいなど基本機能はあるので、スクールバッグや服などもつくることができます。
・対象年齢:特になし
・つくれるもの:布を使った小物から服までなんでも
・子ども向け仕様:特になし
・電源:コードリール式電源コード(本体付属)
お手頃価格で場所をとらないタイプを選ぶ人が多いファーストミシン。でも、子どもがミシンを好きになるかどうかは、使いやすさ次第。大きすぎると出すのがおっくうになってしまいますが、ある程度の重さと、ワークスペースがあるミシンの方が作業はしやすいです。
また、針穴への糸通しや糸調子の調整がむずかしいと、大人でも使うのがイヤになってしまいますよね。こちらのミシンは機能をシンプルに抑え、ブラザーのコンピューターミシンに搭載されている便利機能はしっかりキープ。扱いにくいミシンを使ったことがある人なら、楽々操作に感動するはずです。フットコントローラーもいっしょに購入しましょう。
ここからは、簡単なマスクの作り方を紹介します。手作りマスクには、立体マスクやプリーツマスクなど様々なタイプがあります。今回は手ぬぐいを使って、直線縫いでできるシンプルなポケット付き平面マスクを親子サイズでつくります。
【材料】(親子サイズ2つ分)
・手ぬぐい1枚の半分くらい
・マスク用のゴム30cmくらい×2、(親用)25cmくらい×2(子ども用)
マスク用のゴムがなければストッキングの輪切りで代用
【作り方】
1. 手ぬぐいを水通し(洗濯でも可)し、アイロンをかける。
2. 30×22cm(親用)、26×18cm(子ども用)にカット。
3. それぞれ中表に二つ折りにし、端から1cmのところを縫う。
4. ぬいしろを左右に割ってアイロンをかけ、表に返す。反対側がマスクの表になるので、柄に合わせて位置を調整。
6. 二つ折りにし、切りっぱなしの端を5で折り返した部分にはさみこむ。
8. ゴムを通し、使う人のサイズに合わせて結べば完成!(ストッキングの輪切りの場合は6の前にはさんでおく)
9. フィルターを追加したいときは、ポケットになっている部分にはさむ。
大人用+小学校低学年用くらいのサイズの親子マスクができました。小さくする、または大きくする場合は2のサイズを変更してください。
つくりたいマスクのサイズが縦Xcm、横Ycmであれば、必要な生地のサイズは
縦:X×2+2cm、横:Y×2+2cm
となります。ミシンに慣れていれば20分くらいでできると思います。生地は手ぬぐいでもガーゼでも肌触りが良ければOKですが、ガーゼは少し縫いにくいです。
年齢に合わせた子ども用ミシンのおすすめと、手ぬぐいを使ったポケット付き平面マスクの作り方を紹介しました。おしゃれなアイテムがあっという間にできる材料付きや、糸通しが簡単にできるミシンなど、いろんなタイプがありますね。ミシンがあると、つくれるものがぐっと広がります。ぜひ、親子でいっしょに作品作りを楽しんでください。