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スパコン「富岳」で感染症の広がり、通勤電車内の気流をシミュレーション 理研らが研究成果を公開

運営事務局 JIMOPLE 27 June 18, 2020

理化学研究所らは、スーパーコンピュータ「富岳」を使った新型コロナウイルス感染症の研究について研究成果を発表した。感染リスクや対策の効果を数値化し、具体的な対策方法や経済活動の復帰に向けた施策立案に役立てたい考え。

 理化学研究所は6月17日、スーパーコンピュータ「富岳」を使った新型コロナウイルス感染症の研究について、「空いている電車はオフィスより換気が効いている」「新型コロナ接触確認アプリは有効」など研究成果を発表した。

photo スーパーコンピュータ「富岳」

 同研究所は神戸大学や帝国データバンクなどの機関と共同で、富岳を使い「室内での飛沫の動き」「感染症の広がり方」「企業活動の制限による経済活動への影響」などをシミュレーション。感染リスクや対策の効果などを数値化し、具体的な感染対策法や経済活動の再開に向けた施策の立案に役立てたい考え。

 神戸大学や京都工芸繊維大学とは、室内でのくしゃみや会話で発生する飛沫の動きを計算。これまでの飛沫シミュレーションに使っていた計算機の数百から数千倍の計算能力を持つとされる富岳を使い、シミュレーションの精度や規模を向上させた。

 17日には、「不織布マスクは、顔とマスクの隙間から飛沫が40~50%漏れている」「小さいオフィスでは発話でも2mほど飛沫が飛ぶ」「飛沫防止パネルは頭より高い位置までのものを使うと相手に届く飛沫が10分の1に抑えられる」など具体的な計算結果を公表した。

photo 口の高さ程度の飛沫防止パネルでは効果が限定的

 通勤電車内での空気の流れをシミュレーションした研究では「混雑していないときの車内は一般的なオフィスより換気ができている」「混雑時は窓を開けると一般的なオフィス程度の換気量になるが、ムラができるため人との距離を開ける必要がある」との結果が出たという。

photo 電車内の空気の流れ

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